1998年11月18日
しし座流星群を見ましたか
流星群ってなに?
流れ星(流星)はご存知でしょう。夜空にサーと流れるやつです。流れているうちに三度願いをかなえるとその願いがかなうともいわれています。宇宙にただよっている塵が、地球の重力にひっぱられて地球に降ってきたものが、地球の大気との摩擦で燃えて光り輝いたものが流星です。
流星は毎晩流れていますが、毎年同じ日にたくさんの流星が流れることがあります。これが流星群と呼ばれるものです。なぜ、毎年きまった日にたくさんの流星が流れるのでしょうか。それは、地球の通り道に塵のかたまりがあるからです。このかたまりの多くは彗星がおいていったものです(流星群のもとを置いていく彗星を母彗星と呼びます)。地球は毎年同じ道を通って太陽を周っているので、毎年同じ時期にそのかたまりの中を通り、たくさんの流星が流れるわけです。
流星群の流星は群流星、流星群ではない流星は散在流星と呼ばれます。群流星と散在流星の見た目の違いは、散在流星はかってきままに流れるのですが、流星群はある1点から放射状に流れます。この1点を輻射点と呼びます。輻射点は塵にかたまりがある場所なのです。
もっとも有名な流星群はペルセウス座流星群でしょう。1時間に数十個の流星を見ることができ、その時期が夏休みということもあり、もっとも見やすい流星群だと思います。
しし座流星群っていうのは?
しし座流星群はテンペル・タットル彗星が残していった塵の中を地球が通り抜けるときに起こる流星群です。普段のしし座流星群はそれほど派手な流星群ではありません。ところが、33年おきにとてつもない量の流星が流れるのです。これを「しし座流星雨」と呼びます。
なぜ、33年おきに流星雨が起こるのかというと、母彗星が33年おきに地球のそばにやってきて、密度の高い塵のかたまりもともにやってくるからです。 1966年には、1時間に15万個の流星がながれたそうです。
1998年11月18日未明!
そして、今年1998年11月18日未明がしし座流星雨になると予想されていた日でした。私も静岡県の朝霧高原まで出かけ、世紀の天文ショーを一目見ようとはりきっていました。ところが、実際には流星の流れるピークが予想より16時間も早まり、日本では流星雨を見ることができませんでした。ん~残念。
しし座群流星GET!!
でも、なんと、しし座の群流星を写真に納めることができました。当日は PENTAX MZ-3+24mmF2 を赤道儀にのせ、はりきっていたのですが、実際に写ったのは RICOH XR500+50mmF2 の固定撮影の方でした。明るい4つの星が北斗七星の四角(ひしゃくの口)の部分です。
1999年
1998年不発に終わった日本のしし座流星群. 1999年こそと再び期待が高まりました.私も清里へ出かけましたが,見事な悪天候.さらに雲の上でも流れ星はほとんど流れなかったようです.次の日はみごとないい天気.しかし,私は前日で疲れてしまい出かけなかったところ,流星雨とはいかないものの,昨年並み,それ以上の出現を見せました.残念無念!!
2000年
2000年は月の条件が悪くおやすみでした.
そして2001年
結局33年ごとの流星雨を日本で見ることはできませんでしたが,一部では2001年にかなりの流れ星が流れそうだという予想が出ていました.それはアッシャー博士らによるダスト・トレイルに基づく予想で,日本で流星雨が起こるというものです.ということで,もちろん私も願いをかけて観測に行きました.
2001年11月18日は前日より白馬へ旅行に行っていました.しかし,白馬地域の天気予報は冬型になるため曇りがち.そこで,東へ移動ということで八ヶ岳へ向かいました.日も落ち空には満点の星空が・・・と思いきや,八ヶ岳の空にもかなりの雲量が.もう少し北側が晴れているという情報で,今度は群馬は中之条へ.しかーーし.中之条へ着いてみると満天の雲!ここでかなりあきらめモードへ.日光にいる後輩に電話してみると,晴れていて,まだ流星は流れ始めていないとの情報.ここまできたなら,次は日光だ!ということで,日光へ移動を開始.奥日光側から峠を越えて日光へ入ろうとすると,峠道の路面には雪.空からも雪.ヒヤヒヤしながら峠を越えると,ピュン!ピュン!満点の星空に流れ星が流れ始めていました.これはいけないと,後輩が待つ中禅寺湖の駐車場までは降りずに,峠道の途中に車を停めて,観測を開始.
ピュン,ぴゅん,ぴゅぴゅぴゅん.到着して20分後くらいから,すさまじい数の流星が流れ始めました.感動です.空がうっすら明るくなり始めても,地平線近くで,ぱらぱらぱらと線香花火のようにちならばる流星が...きれいでした.
白馬から八ヶ岳,群馬,そして日光と日本縦断をしてしまうという,ロケーションに失敗してしまいましたが,なんとか流星雨をこの目で見ることができました.
2002年は
2002年は残念ながらピーク予想時刻は日本の昼.さらに満月と重なってしまいました.そのため私は観測には行かなかったのですが,19日未明には50個ほどの流星が観測できたとこもあったそうです.なお,北米では1時間換算で1000個以上の流星が流れたとこのことです.